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札幌市にある北海高等学校から
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校長講話

2020-04-08校長先生から

みなさんおはようございます。新年度なので、全てにおいてリフレッシュした気持ちで今日の始業式を迎えたかったのですが、新型コロナウイルスに関しては、依然として終息の目途が立たない状況にあり、私たちはまだまだウイルスの脅威と様々な不安を感じています。しかしこの間、このウイルスの特徴や、感染予防方法など、完全ではありませんが少しずつ判ってきていることもあります。この先も社会情勢には十分な注視が必要ですが、私たち一人ひとりが、このウイルスに対する正しい知識と常識ある行動を責任持って果たすことにより、日常を取り戻していきたい考えています。ぜひ皆さん自身の健康管理を徹底すると共に、学校はもちろん家庭においても、周りへの十分な配慮を意識して行動してほしいと思っています。どうぞご協力ください。
 さて、話は変わりますが、今年の札幌における桜の開花予想日は4月28日だそうです。この開花予想には、ある法則性があることを知っているでしょうか。その年の2月1日以降の最高気温を足していく中で、その累積温度が600度を超えた日に開花するという考え方です。累積温度には諸説あるらしいですが、この予想の仕方は大変精度が高いものだそうです。こういった科学的根拠が明らかになっている一方で、先日、私は、相田みつをさん の日めくりことばに「どんな雑草にも 時期がくれば だまって自分の花を咲かせ 自分の実をつける」ということばに目が留まりました。大変ポジティブなことばですし、直感的に「質実剛健・百折不撓」の精神を大切にし、雑草のように強く、全国どこにでも花を咲かせるタンポポにも例えられている北海生には、よく馴染むことばだと感じました。とはいえ、このことばの中で出てくる「時期」についてですが、それは決して、いつの間にかやってくるものではないということを、しっかり受け止めておかなければならないと思います。その「時期」は、ただ待っていればよいのではなく、物事を大成させるには、毎日の積み重ねが大切であるように、必ず具体的な行動が求められていることを忘れてはいけません。命あるものは、その命を絶やさないように自然の中で、また置かれた環境に適応しながら生きています。それは、例え雑草であっても、私たちが見過ごしているだけで、きっとひたむきに生きているということを感じずにはいられません。植物は、決して私たち人間を楽しませるために花や実をつける訳ではありませんが、私たち人間は、その美しく綺麗な花を愛でて、心を癒されたりしています。そのために私たちは植物を育てようとしますが、当然、花を咲かせるためには、正しい知識で水やりをしたり、日光に当てたり、肥料や剪定を行うことが不可欠です。つまり、理想の花を咲かせようとするなら丹精を込めることがとても大切です。
高校生である皆さんも、3年間という限りある生活の中で、自ら希望する進路を実現しようとするのであれば、自分の置かれた環境をどう活用していくべきか、周りからどんな力を借りる必要があるのか、具体的に取り組むべきものは何か、その見極めと主体性が大変重要となります。
私たちは植物とは違い、ものごとを深く考え、強い意志を持って自ら動くことのできる人間です。自分の人生ですから、自分自身と向き合う時間を大切にして、この一年の行動と努力が実り、将来、納得のいく花を咲かせるようにしたいと願います。一年の始まりですから、心を新たにして動き出していきましょう。

年度初めの話はここまでとして、次に学校生活再開のための留意点について、具体的な話をします。大変重要なことですので、静かに聞いてください。

(以下、中略)

最後に、学校には色々な事情を持っている人がたくさんいます。絶対に自分を中心に考えないでください。このような社会状況が続く中で、みなさんには、あえて色々なことに気が付いて欲しいと思っています。例えば、健康管理の方法や危機管理について学ぶ大きなチャンスであるのかも知れません。更には、コロナ感染に関係する言葉による冗談や嫌がらせ、差別を意識させる言動などが社会でも問題視されていますが、思ったことを直ぐに発信できる時代において、皆さんには良く考えて、正しく行動できるスキルを身につけて欲しいと思います。北海生であるがこそ、世の中には、このウイルスによって、大変な状況におかれている人たちが大勢いることを心に留めて、自分たちのできることを一つひとつ取り組むのだということを大切にして、他者を思いやれる青年、信頼される青年であるべきです。ぜひこの機会に私たちの人間力を高めていけるよう努力しましょう。

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