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札幌市にある北海高等学校から
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【講話】始業式 校長講話

2022-04-08校長先生から

 今日は、皆さんの顔が見える集会形式での始業式となったことを大変嬉しく思っています。校歌も心で感じ取りながら聴くことができました。明日は入学式となっており、403名の新入生を迎えますが全校生徒は1170名となります。3学年揃っての集会となると、まだ様子を見る必要があると判断しています。
 新型コロナウイルスの感染状況については、まん延防止重点措置期間が解除されて2週間余りが経過していますが、平均して高止まりの状態のなか増加傾向にあります。BA2なるステルスオミクロン株によって、第7波を懸念する声もありますので、私たちの生活でも、まだまだ気を抜くことはできません。感染予防の徹底とは、新しいことへの取り組みではなく、いかに、これまでやってきた基本的なルールを正しく守れるかということに他なりません。その徹底が、学校の活動を止めずに、皆さんがやりたいことにチャレンジすることが可能になることです。
 さて、今年度から本校は、完全週休二日制になります。北海高校は、皆さんの進路の実現、部活動での活躍、国際理解、この3つを重点的に頑張ろうとしている学校です。その特色を活かすために、これまで土曜日も授業を行ってきました。
     ( 中略 )
 話が少し変わりますが、皆さんは「大学入学共通テスト」は知っていますね。多分、皆さんの多くが来年、再来年に受験することになるでしょう。この「共通テスト」は、これまでのセンター試験の流れをくむものですが、大学入試改革の名のもと受験生の思考力や判断力を評価しようと移行した新しい入試で、今回2回目となりました。
今回の試験では、多くの科目で平均点が過去最低となったことでニュースにもなっていました。国公立、私大を問わず、全国ほぼ全ての学校が利用しているものですから、大幅に平均点が下がるということは、志望校決定に悩んだ受験生が多かったと思われます。今回、私は日本史の問題を解いてみたのですが、史料や図表を読み取らせる問題が圧倒的に増えていて難しさを感じました。例えば、日朝貿易に関する史料問題で、そこで出されていた史料が朝鮮のものでしたので、普段は見慣れないものだったと思います。ですが、史料の中に出てくる言葉を、情報として読み取って、自分が持っている知識を使って考えれば、実はちゃんと解答にたどり着ける問題でした。このことから、私が皆さんに伝えたいことは、これからの皆さんの学習に必要なのは、「思考の訓練」だということです。
 そもそも、受験勉強はその時が近くなってからやり始めるというものではなりません。また、単に暗記で知識を増やしても、それを使えるかどうかは別問題です。実は、「思考の訓練」は、いつでもどこでもできるものだと私は思っています。部活動でも意識を持って臨めば、相当な訓練になるでしょう。ただし、時間はかかりますね。ですが、よりよく考えることができるようになることは、何も勉強や受験のことばかりではなく、自分への自己理解はもちろん、他者の気持ちへの理解、表からは感じることのできないものへの想像力を伸ばすことができ、皆さんの日常生活を豊かなものにすることができると思います。
 皆さんには、仮に、同じものに対しても、一つの方向だけからものを見るのではなく、できるだけ多くの視点からものを観察し、考える訓練を、ぜひ実践して、それを続けてもらいたいと願っています。
     ( 中略 )
 正しく時間をマネジメントする原動力は、将来を見通した高い目標への信念です。
 北海生、それぞれが目指すところは違っても、仲間が何かに頑張っている姿に、互いがよい影響を受けて切磋琢磨できる一年になることを期待して、私からの年度初めの話を終わります。

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