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札幌市にある北海高等学校から
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【講話】冬休み明けの全校集会 校長講話

2024-01-12校長先生から

 年が改まり、皆さんはどのような形で新年を迎えられたでしょうか。ただいま表彰もありましたが、この冬休み中、皆さんそれぞれに今後の糧となる経験をされたり、また、新たな目標を立てるなどして新年を迎えられたことと思っています。その経験や気持ちをこれからも大事にして今後に生かしていって下さい。
 さて、一方とても悲しい出来事がありました。それは元日の夕方、石川県能登半島で発生した大地震です。報道されている通り甚大な被害が出ています。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りすると共に、厳しい寒さの中で被災され心を痛めている方々に、一日も早く元の生活に戻れるよう祈願し、心からお見舞いを申し上げたいと思います。
 ここで急ではありますが、亡くなられた方々に対し黙祷を捧げたいと思います。協力をお願いいたします。(黙祷)
 ありがとうございました。では、改めて話をしたいと思います。年末の話になりますが、毎年恒例になっている、その年を表す漢字の発表がありました。候補に挙がっていた漢字、思い出せるでしょうか。膠着しているウクライナ情勢や昨年10月からパレスチナの武装組織ハマスによって始められたイスラエルへの大規模攻撃もあって、「戦」や「争」という漢字がありました。また夏の気温が統計史上最高になったことから「暑」や「熱」という漢字もありました。そして相続く物価高騰から「高」や「増」という漢字も挙がっていました。そうした中から選ばれたのが「税」という漢字でした。
 候補に挙がった漢字は、どれもなるほどと思えるものですが、高校生である皆さんは、「どうしてそういう事象が起こっているのか」、一歩踏み込んだ考えを持っているでしょうか。今回の大地震についてもそうですが、環境問題や災害の発生などは、もはや地球規模で考えなければならない状況ですね。世界の中で日本はどのような立場にあるべきなのでしょう。平和や幸せについてはどう考えればいいのでしょうか。実は目に見えていないものほど大切なものであることへの気付きは本当に必要だと感じています。そして私達は一人の人間として、これらのことにもっと目を向けていかなければならないと思っています。高校生である皆さんの第一の仕事は自ら学ぶことですが、社会としっかり繋がりつつ学ぶことがとても大切であることを忘れないで下さい。そして、皆さんの行動として必要なのは、今やっていることを大切にする。小さなことほど大事にする。ではないかと考えます。
 例えば、校内の自治活動を自分事にしてみる。気持ちの良い挨拶がしっかりできる北海生は学校の誇りですが、北海に学んでいる皆さんが、誰にとっても気持ちの良い学校生活が送れること。3年間という限られた時間の中で思いっきりやりたいことに挑戦できること。将来の人生に役立つ経験ができること。それらを北海生全員が自慢できる。そんな学校づくりに皆さんの力を結集させて実現させてもらいたい。そう願います。
 今日は漢字の話をしましが、この機会に皆さんも今年の目標とする漢字を考えてみてはいかがでしょう。ちなみに私から紹介したい漢字は「気」という漢字です。「気は心」と表現することもありますが、これを含む言葉は沢山あります。北海生ならばというつもりで2つ紹介しますが、その一つは、「気力」です。「気力」は、「物事を最後までやり遂げようとする気持ち」、つまり強い精神力です。北海生は、何事に対してもそうあって欲しいと常々思っています。二つ目は、「気骨」です。「気骨」とは「自分を信じることを貫こうとする強い心」です。3年生の中には、明日から共通テストに臨む者がいますが、まずは自分のやってきたことを信じて、周りに左右されることなく、また一喜一憂することなく最後まで諦めない受験であって欲しいと思います。私も皆さんがそうできることを強く信じています。きっと皆さん自身にも、こういった目標となる漢字があると思いますので、そう考える思いも大切にして新しい一年をスタートさせて下さい。そして機会がありましたら、私にも教えてもらえれば嬉しいです。

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