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札幌市にある北海高等学校から
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7月21日 全校集会 校長講話

2019-07-23校長先生から

改めてみなさんおはようございます。ただいま、大変多くの表彰をしました。本当にここまでの皆さんの頑張りに嬉しさを感じています。

また、先日は硬式野球部の全校応援がありました。試合は惜しくも敗れはしましたが、選手たちは北海生らしい粘りのある決してあきらめないプレーをしてくれました。それはまた、全校生徒の応援の力がそうさせてくれたものだと実感しています。実際、応援には大きな力が存在します。例えば、受験は団体戦であるともいわれますが、お互いに励まし合いながらそれぞれの目標に向かっていくことは、一人で取り組むよりも大きな力を与えてくれるものです。こういった力があることを信じて、ぜひ今後の生活の中に役立てて欲しいと思います。

ここで一つ報告になりますが、野球部キャプテンの辻本君が、今年の夏の甲子園大会の開会式で、全出場校の先頭を歩く先導役に選出されていることを紹介しておきます。今の阪神甲子園球場は、夏の甲子園第10回大会の1924年に完成したもので95周年を迎えています。95年前の開催初日の第一試合が静岡高校と北海高校の対戦でした。激戦のうえ勝者となったのが北海です。つまり、夏の甲子園大会初勝利は北海であったわけです。今年は元号も変わり、また101回大会という新たな歴史のはじまりの年になっています。そんな巡りあわせから、時を経てこのような形でみなさんと北海と全国の野球史を共有し、北海の名が知られることは、私たちにとって大変名誉であることだと感じています。辻本キャプテンには、ぜひ胸をはって堂々とその大役を務めてきて欲しいと思います。

さて、今日は、「信念を持つことの大切さ」について少し話をしたいと思います。

皆さんはエドモンド・ヒラリーという人物を知っているでしょうか。ヒラリーは、ニュージーランド出身ですが、イギリスの登山隊に所属して人類初のエベレスト登頂に成功した登山家です。ヒラリーは、登頂を成功させる前に、別の登山隊の一員としてチャレンジをしたことがありましたが、隊員の命を失うとともに失敗を経験していました。この失敗の直後、ロンドンの街中、多くの民衆の前でその報告会が行われました。このときヒラリーは、そこに飾られていた大きなエベレストの写真に向き直って、こう宣言したそうです。「エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って登頂してみせる。なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ」と。この宣言は、もはや国の威信をかけることだけではなく、命を落とした仲間や支援してくれる人たちへの強い誓いであったのだと思います。

私たちの周りにも乗り越えなければならない障壁はたくさんあります。大きなものとしては受験がそうです。普段の行動の中にも様々なものがあるはずです。いかにその障壁を小さくして乗り越え易くできるかという戦略的な考えもなくはないですが、本当に大切なのは、ヒラリーが言うように、自分を大きくして乗り越えていくのだということです。

そうすることで、人生の中の様々な障壁にもそう安々とは挫けることはないのでないかと思えます。しかしこれは、単に自分に自信を持つということではありません。自分を大きくするその唯一の方法となるのは、自分には必ず乗り越えられるのだという前向きさ、つまり決意であり信念を持つことです。人は自信を持つだけでは行動に至りませんが、信念には必ず行動が伴うということを、ぜひ私たちは学んでおきたいと思います。

自分はこうやるという強い意志を持って計画を立てても、気付くとその通りできていないことが間々に在ります。

もし皆さんも、自分には行動が伴っていないと思うことがあるなら、自分に強い信念があるかどうか、一度しっかりと検証をすべきだと思います。

そして、良い結果を得たいのであれば、それにふさわしい行動をとることが必要です。ぜひ実り多い秋を迎えるために、この夏にこそ強い信念を自分の中にしっかりと持って欲しいと願います。

いよいよ明日から夏休みです。まとまった時間がとれるというメリットと活かして、ぜひ自分を向上させることのできる時間の使い方を考えてください。特に3年生は、休みが明ければすぐに進路決定に向けての具体的な動きが始まります。進路意識の向上・学習の質と量など休み中の一定の取り組みが、進路実現のための決定的な土台になります。しっかりとした健康管理と時間を上手に活用することで、充実した夏休みを過ごして下さい。これで今日の話を終わります。

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