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【講話】 全校集会 校長講話

2022-10-07校長先生から

 皆さんこんにちは ただいま各部の大会報告がありました。どれもベストを尽くした素晴らしい成績であったと思います。特に女子バレー部の皆さん、全道進出おめでとう。各部とも次の大会に向けて更なる飛躍ができるよう研鑽を積んで下さい。また全校で、引き続き、勉強、課外活動ともに互いを励ましあえる学校づくりを、皆でしていきましょう。
 そして、今日はもう一つ、新しい生徒会執行部の認証がありましたが、この間、コロナ禍で、9月末まで全校生徒の声を丁寧に聴きながら北海高校の自治を盛り上げ発展させてくれた旧執行部の皆さんに、ここで改めて感謝とお礼をいいたいと思います。本当にありがとう。新執行部には、先輩たちが築いてくれたことに、更なる知恵と工夫を出し合って、より良い自治活動を発展させられるようリーダーシップをとってもらいたいと願います。そのためにも、全校生徒の皆さん。決して執行部任せにするのではなく、協働的に自治力を向上させ、目標とするものの具現化を目指して下さい。期待をしています。
 さて、10月に入ってからの気温も高く、過ごしやすい日が続いていましたが、一昨日から一気に気温が下がり初雪の便りもありました。この先、コロナ感染に加えてインフルエンザ流行の懸念もされてますので、健康管理には細心の注意を払って下さい。そして、今一度、感染予防に徹し、意識を高く持った行動をお願いします。周囲に人がいる場合は、安易にマスクを外さない。会話する場合は、声の大きさや距離などにも意識する。小さな工夫でも、積極的に心がけていきましょう。また、寒さを我慢したり、睡眠時間を削ったり、長時間のスマートフォンの使用なども、体に疲れが溜まり、免疫力を低下させる原因にもなります。これまでも、登校して、一日過ごした後に発熱したというケースが複数ありました。常に体調面を気にしながら、絶対に無理をしないようにして下さい。後期の学校生活は、学習時間に重点を置いた落ち着いた生活をすることを目標に、課外活動とのメリハリ、睡眠時間、食事など全てにおいて規則正しい習慣で生活してもらいたいと思います。
 後期は、各学年とも、進路関係で大変重要な時期を迎えます。3年生には、推薦受験を希望する生徒が、小論文や集団討論、面接など、普段の学習とは違う受験対策に、かなりの時間が割かれることになると思いますが、一般受験も視野に入れ、授業には、一層の集中力を持って臨み、時間を大切に使って下さい。
そして、1・2年生諸君は、10年後、20年後どうありたいか、自分の生き方を大きく描いて、進路学習・進路研究をしていく時期です。特に来年度に向けての文・理系の選択や科目選択は、人の考えに流されることなく、より良い選択を目指さなければなりません。
 今日は、この進路選択に関わって、何かアドバイスになればという気持ちで、少し話を続けます。
そもそも私たちは、毎日が選択の連続の中にいることを理解しておきましょう。着る服、食事、今日これから何をするかなど、挙げればきりがありません。そして既に、人生の節目となる選択としては、皆さんは高校受験を経験されました。少し前までは、保護者に委ねなければならない選択もあったと思いますが、今はもう皆さん自身の力で選択をしなければなりません。その自覚をしっかりと持ちましょう。
 皆さん自身の力で選択するには、「自分はどうしたいのか」という意志が重要になりますが、周りから見ている人、特に保護者や先生から皆さんを見ていると「もっと主体的に考えて欲しい」と思うことがあります。また現に、進学先はもちろん企業や社会も「主体性を持った人物」を、いま強く求めています。
 ここで皆さんは、「主体性を持った人物」とはどんな人だと考えているでしょう。それは皆さんが想像する通り、「積極的に自分の人生について考えている人」あるいは、「色々なことを丁寧に調べて、自分から行動できる人」そんなイメージを持っているのだと思います。 
 以前、私が読んだ哲学書の中では、実は、主体性という言葉は、世の中では曖昧に理解されていて、誰もが思う「自発的に行動すること」だけではなく、それに加えて、「人間として、自分の人生の責任を引き受けることこそが、主体性という言葉が持っている意味である」と書かれていました.
 「自分の人生の責任を引き受ける」とは、「自分の選択したものに責任を持つ」ことだと解釈できます。だとすれば、皆さんの進路、生き方について考える時、「自分の人生はこうありたい」という意志を強く持って選択しなければならないことが大前提で、しかしその結果が、たとえ思った通りにならなかったとしても、すべて自分の選択の結果として受け止め、誰かや環境のせいにすることなく、全て納得することが、「責任を引き受ける」ことになるのだと思います。本当に「主体性を持った人物」とは、どんな障害があっても、「自分はこうありたい」という意志を貫き通せる人物ではないでしょうか。そうあるためには、周りの協力者、置かれた環境を最大限活用するとともに、自分が考えている価値観を何よりも優先にして行動していくべきだと思います。そうすることで、感情や周りの状況、他者の言葉に左右されることなく、内面にある価値観で自分をコントロールし、やるべきことに集中できる人間になれるのではないかと私は思います。今日、皆さんには主体性という言葉には深い意味があることを理解してもらった上で、この先、強い志で進路を切り拓いていけることに期待をして、私からの話を終わります。

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