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札幌市にある北海高等学校から
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【講話】冬休み明けの全校集会 校長講話

2023-01-13校長先生から

 皆さん、おはようございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。まずはこの冬休み大会に臨まれた各部の皆さん、よく健闘してくれました。中でも全国の切符を手にした柔道部、文化部では全道最上位の評価を受けた書道部には心からその敬意を表します。
 さて、生徒の皆さんはこの冬休みをどう過ごされたでしょうか。また、新年をどんな気持ちで迎えられたでしょうか。干支の話になりますが、2023年は癸卯の年です。癸とは、中国の陰陽五行思想に由来する十干のうち10番目に当る「水」を意味しています。水は命あるもの全てに不可欠なものであり、一滴の雫も、集まれば大きな力となって流れをつくり、大河の源にもなるものです。一方、十二支の4番目に当てられているウサギという動物は、古くから安心、安全の象徴と考えられ、その特徴から飛躍する、向上するといった願いが込められてきました。
これらの意味から、2023年はコロナ禍で停滞してきたものが柔軟に動きだすことで社会経済が安定し、紛争を伴う混沌とした世界情勢から、安寧と秩序が取り戻せる年になってくれることを祈願したいと思います。そして、水を得て植物が育つように、私たちが努力を重ねることで確かな成長を実感できる年にしていくことを目標にしたいと思います。全校生徒の皆さんも、各々具体的な目標を掲げられていると思いますが、北海生らしくひたむきに最後までやり抜く一年にしていきましょう。
 話が変わり、年末年始といえば、高校生、大学生によるスポーツ大会が、この時期の風物詩になっています。今回は、先程、報告があったように選手権大会に出場したサッカー部が、昨年に続いて全国の舞台で躍動してくれたことが、私たちにとってとても嬉しいことでした。実際、テレビなどを通じて応援されていた皆さんは最後まで目が離せなかったのではないでしょうか。試合は前半、国見高校に先制されましたが、後半に入ってからは北海イレブンの突破力が光りました。選手らがこれまで磨いてきたものを貫く姿勢、その中で生まれたキャプテン桜庭君の同点ゴール、そしてPK戦の行方には誰もが固唾を呑みました。結果に悔しさが残りますが、試合後、私は北海高校の人間であることに大きな誇りを感じていました。それは、選手が自分たちのプレースタイルを崩さず、高い修正力で好試合をしてくれたことによるのですが、なぜそのような試合ができたのか。私は、それは偶然ではなく必然であったと確信しています。校名を高め、多くの人々に感動を与えられる試合をするには、誰にも負けないという強い意志で準備をしてきたこと、そして選手を支えている者たちの存在がとても大きなものであると考えています。今年の選手権から声出しによる応援が可能となりました。私は、現地で試合を見守りましたが、北海高校の応援、その熱量は終始国見高校を圧倒していました。私のすぐ横で観戦をしていた人からは「北海の応援すごいな」という声が聞こえてきました。選手から見れば、これまで共に切磋琢磨してきたチームメイトが声を枯らし涙しながら応援してくれる。今までそっと見守ってくれた多くの人たちがテレビ越しからも勝利を願ってくれる。これらの応援に選手ひとり一人が感謝の心をしっかりと持っているからこそ素晴らしい試合ができているのだと感じていました。
 北海高校は、部活動などやりたいことに挑戦しながら勉強や進路の実現も両立させようと努力する生徒が集まっている学校です。それを真に具現化させるためには、普段から協働することを意識し、互いの努力と成果を認めあえる関係性を、どこの学校よりも築いていなくてはならないと思っています。
今日から学校が再開しますが、3年生は明日から大学入学共通テストがはじまり、3月まで一般受験が続きます。目指すものこそ違いがありますが、この受験もまた個人で臨むものではありません。3年生の高校生活を振り返れば、勉強や部活動など多くのことに挑戦し、歯を食いしばって頑張ってきた姿がありました。毎日、学校が閉まるまで自習に励む姿を見てきました。壁を感じてはそれを乗り越えてきました。そうして頑張ってきた3年生の心には強い信念が芽吹いています。既に進路を決めている3年生はもちろんですが、1、2年生諸君からも、本校の受験生が十分な力を発揮できるよう心から応援してもらいたいと思っています。そして受験生は、家族をはじめ親身になって面談や講習で様々な力をつけてくれた先生、一緒に努力してきた仲間の存在に感謝して自分の力を全て出し切ってもらいたいと願っています。
 誰にとっても夢を実現させる道のりは決して平坦ではありませんが、自分で決めた道をひたすら歩んでいくことが何よりも重要です。2022年度は残すところ約二ヶ月となりました。しっかりと目の前のことに取り組み、4月からの新年度に飛躍できるよう確かな助走期間として過ごしていきましょう。以上で私からの話を終わります。

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