【学校行事】令和3年度の修了式を行いました
2022-03-22お知らせ
本日、令和3年度の修了式が行われました。今回も体育館には集合せず、放送による集会となりました。校長先生のお話の後、今年度で離任される先生からのご挨拶がありました。来年度はコロナの感染が落ち着き、通常通りの集会ができればいいな、と願っています。
2022-03-22お知らせ
本日、令和3年度の修了式が行われました。今回も体育館には集合せず、放送による集会となりました。校長先生のお話の後、今年度で離任される先生からのご挨拶がありました。来年度はコロナの感染が落ち着き、通常通りの集会ができればいいな、と願っています。
2022-03-22校長先生から
皆さんおはようございます。はじめに、ただいま各賞の発表がありました。賞を獲得した者はもちろん立派ですが、この賞は、学業の面で全校生徒のそれぞれが努力し、仲間と切磋琢磨した結果ですので、改めて皆さんの頑張りを称えたいと思います。
皆さん本当によく頑張りました。
話は変わりますが、私たちの学校生活は、今年度も度重なる感染拡大により多くの学校行事が実施できませんでした。まずもって皆さんには、随分とやるせない思いをさせてしまったこと、本当に申し訳なく思っています。
そしてここ数カ月間の社会に目を移すと、災害クラスの大雪、大地震、そして海外で起こっている不穏な情勢など、コロナ禍であることに加えて、次々に皆さんが経験したことのない事象が起こっています。先の見えない不安もありますが、来年度の皆さんには、高校生として、北海生として、誰もがやるべきことに責任ある行動をとり、多くの経験を可能なものとして、将来、世の中の課題にも目を向けられる力が備えられるよう、学校生活を充実させていきたいと思っています。
さて、今日は令和3年度の修了の日です。まずは謙虚な気持ちで、この一年間の自分の行動を振り返える必要があろうかと思います。特に私たちの言動の基になるものは、自分の中にある無意識の考えです。目標に向けて努力をすることには強い意思と意識が不可欠ですが、自分の弱さに負けてしまうことなく挑戦し続けるためには自分で感情をコントロールできることが大切であると感じます。
アメリカの心理学者、哲学者として有名なウィリアム・ジェームズは、人の心の反応や行動についての研究者です。ジェームズは、「思考」とは後悔や反省そのものではなく、「反省を次にどう活かすかを考えること」だと定義づけて、そこには論理的な思考力が重要であるといっています。そして、思考したことは、必ず行動に移す重要性を説いていますが、私たちの実際の行動を振り返ると、むしろ感情の方が大きな影響を与えているのではないかと思います。つまり、反省したものを次に繋げる際、今度はこのようにした方が良い、今度こそこうすべきだという改善を加えた予定した行動よりも、やり始めると、やっぱり自分はこうしていたい、楽をしたいなどと、それまで慣れてきた行動パターンにどうしても傾向してしまいがちです。
しかし、自分の中で確固たる目標や強い決意と感情が上手に結びつけることができれば、自らが取り組むべき課題がはっきりとして、確信を持って行動につなげられるはずです。
このような感情のコントロールを可能にするには、常にポジティブな考え方でいられることが有効であるといわれています。
例えば、何かをしようとする時、もし失敗したらどうしようという考えではなく、良い面を積極的に評価しようという意識を持つことです。今年度の北海高校では野球やサッカー、そして多くの部活動が全国大会に出場しましたが、学校を代表して頑張っている仲間のことを他人事のようには考えず、同じ北海生として自分自身が誇りを感じることであったり、また、前生徒会執行部が企画してくれたGDdayは、全校生徒で楽しみながらも多くのことを学ぶことができた有難い経験を提供してくれて嬉しかった。そのように受け止められることは、北海生の集団としての力量にもなります。こうしたお互いの信頼関係を安定的に保てることは、皆さん一人ひとりの精神が鍛えられ、勉強でも部活動でも感情に左右されずに切磋琢磨することのできる確かな基礎力になり得ます。当然、挑戦したことへの結果も違ってくるでしょう。
ウィリアム・ジェームズは「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」という名言を世に残していますが、実は、どのようなことであっても成功への可能性を高めるには、感謝の気持ち、そして自信を持つというシンプルな心の持ちようが重要であり、それをいかに充実させ継続させられるかにかかってくるのだと思います。どうか皆さんには、今日のような話を参考にして、より強い志で目標に向かっていける精神の基盤を作ってもらいたいと願っています。
最後になりますが、今年卒業した先輩は、第74期生です。その先輩が残してくれた進路実績や部活動の実績も、後輩の皆さんへのメッセージとして捉えれば、やる気と勇気が湧いてくるでしょう。「自分達にできたことは、きっと後輩の皆もできる」、「自信と覚悟さえあれば必ずやり通せる」「絶対に諦めるな」。そんな先輩の声が聞こえてくるようです。
明日から春休みになりますが、ひきつづき感染予防を徹底して、4月には、よいスタートが切れるよう有意義に過ごしてください。
2022-03-18お知らせ
2022-03-14お知らせ
3月17日(木)と18日(金)に入学受付、及び制服・ジャージ等の販売があります。諸事情により、この日に来られない場合は、以下の3か所にそれぞれ連絡をしてください。
①北海高等学校
011-841-1161(内線405事務室)
②明石スクールカンパニー
011-633-2001
090-4100-6379 (村谷)
③株式会社サイトウスポーツ
011-624-7089
063-0054
札幌市西区宮の沢四条4丁目10-18
2022-03-10お知らせ
合格された皆さん、おめでとうございます。入学手続きについては、「合格発表」にログインすると、「おめでとうございます」で始まる合格発表が表示されます。その下に「入学手続きはこちら」というボタンがありますので、このボタンを押して、3種類の文書をダウンロードし、その後に「入学金決済サイト」へ進んでください。Web上での処理を済ませてから、3月17日(木)、18日(金)の入学手続きにお越しください。
よろしくお願いします。
2022-03-09お知らせ
今年の4月1日より成人年齢が18歳になります。そこで、今年18歳になる現2年生を対象に2名の講師を招き講演会を開きました。1名は北海学園大学法学部教授の谷本陽一先生です。法学者の立場から、知っておかなければならない生活上の法律についてわかりやすく説明していただきました。もう1名は司法書士の沼澤哲也先生です。先生には消費者として気を付けなければならない金融に関わることを、実際の具体例とともにご紹介いただきました。
2022-03-07お知らせ
第112回どんぐり会展・第9回樸星展が下記の日程、場所で行われます。
皆様、是非ご来場ください。
2022年3月15日(火)〜20日(日)
10:00-17:30 ※最終日16:00まで
大丸藤井セントラル7Fスカイホール
2022-03-04お知らせ
3月4日(金)10:00より合格発表を行います。
このホームページの「2022年度入学試験 合格発表」で合否を確認してください。
合格通知は郵送されませんが、上記サイトで印刷することは可能です。
2022-03-01
2022-03-01校長先生から
記録的な大雪と寒さが続いておりましたが、春の気配を感ずる頃となりました。
ただいま卒業証書を授与した第74期生390名の皆さん、改めて卒業おめでとうございます。私たち教職員もこの上ない慶びでこの日を迎えています。
皆さんは三年前、「充実した高校生活」を送りたい。その気持ちを強く持って本校に入学されました。一年生の時には、多くの学校行事や部活動、生徒会活動に参加して、自分の考えを広げ深めようと努力されました。道内で最も生徒数の多い学校の一つである本校は、学校行事を一つとっても、そのスケールの大きさと多様性を認めながらも、主体的に取り組む生徒の姿勢を感じることのできる学校です。当時、皆さんも、先輩達の姿に北海生が持つ創造性とヴァイタリティ溢れる行動力に尊敬の念を覚え、二年生になれば、次はいよいよ自分達がリーダーシップを発揮する番だと気持ちを高めてくれていたことでしょう。
誰もが想像しなかったコロナ禍になってからも皆さんは気概に溢れ、何事にも前向きでいてくれました。にもかかわらず、学校生活に必要なメリ・ハリを創り出すことができなかったことは、とても悔しく残念で、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
感染拡大は、まさしく波のように繰り返されましたが、最低限、授業と課外活動ができたことは、他ならぬ皆さんの御陰であると感謝しております。
三年生になってからは、二年ぶりに高体連・高文連などの大会が開催されました。各部とも準備の時間が少ない分、皆さんは、部員同士で工夫や思考を重ね、探究心を持って活動をされました。諸活動は集団の中での人との関わり方や現実社会を生き抜いていく力を得るための貴重な体験の場ですが、皆さんが経験したことによって得たそれらのスキルは、質の高いものになったと思います。
そして、結果としても、柔道、陸上競技、新体操、女子テニス、アイスホッケー、フィギュアスケート、水泳の七つの運動部と書道部、新聞局が、全国大会に出場して校名を高めてくれました。
加えて皆さんは、本校の歴史に新たな記録も残してくれました。それは、昨年、創部120年の節目にあった硬式野球部が、二年生の秋、三年生の夏に北海道大会で優勝し、十年ぶりの春夏連覇と通算39回目の夏の甲子園、全国最多出場記録を更新しました。そしてサッカー部は、高体連全道大会の初戦で敗退した悔しさをバネに、選手自らがチームを一から見つめ直し、最大の目標としていた第100回記念となる選手権大会に、ノーシードから全道の頂点を極められました。北海高校は、創立136年という長い歴史を持つ学校ですが、同じ年に硬式野球部とサッカー部が、この三つの全国大会すべてに出場を果たすことができたのは史上初めてのこととなりました。
私たちは、試合会場やスタンドでの応援はできませんでしたが、皆さんはいつも各部の選手らが、無事に大会に臨んで欲しいと心から願い、仲間の普段の努力を称え励まし合ってきました。コロナ禍にも関わらず、多くの成果を得られたことは、一つに、皆さんが互いを思いやる気持ちを強くし、その祈りが一つになって成し得たものだと考えます。皆さんの中には、いま現在も受験に挑んでいる者がいますが、その仲間に対しても同じようにエールが送り続けられていることでしょう。
第74期生の強みは、一人ひとりが到達した喜びを共に分かち合えることのできる集団であることです。
コロナ禍を悲観する気持ちは、あちらこちらにありますが、皆さんは何も経験することができなかった高校三年間では、けっしてありません。人のことを思いやることの大切さや逆境から逞しく立ち上がることのできる強い精神力を身につけることができた、内容のある三年間であったに違いありません。厳しい日々を過ごした皆さんこそ、ものごとの本質を理解することのできる「質実剛健」の精神と、失敗を恐れず挑戦し続けることのできる「百折不撓」の精神を、しっかり備えることができていると確信しています。
皆さんには、どのような時にも北海高校の卒業生であることを誇りに思い、社会の荒波の中でも自信を持って人生を歩んでいって欲しいと願います。ここで、皆さんへのはなむけに、詩を贈ります。
私は いばらのない道を求めない
悲しみが消えようとも求めない
日のあたる毎日も求めない
夏の海も求めない
輝く陽光と永遠の昼のみでは 大地の緑はしぼみ衰える
涙の水がなければ 歳月を通じて心の奥底は希望のつぼみを閉じる
人生のどんなところでも 気をつけて耕せば
豊かな収穫をもたらすものが 手の届く範囲にたくさんある
この詩は、サミュエル・ウルマンの
人生航路の贈り物
というものです。
私たち人間は、できれば苦労を避け楽しく暮らしたいと思うものですが、この詩からは、楽をして生きたいという考えでは、むしろ「人生の本当の喜びは得られない」ということに気づかされます。楽しさを求めようとすればするほど、逆に喪失感が増えてしまうことがあることを、私たちはコロナ禍を生きる中で実感してきました。
人生は予期せぬことの連続ですが、苦しい道を歩き続ける中で希望の光を見出した時の喜びは、苦悩のない中で得られる喜びとは比較にならないほどの幸せを感じるものだと思います。
この詩の最後に、「気をつけて耕せば 豊かな収穫が得られる」とあります。気をつけるべきことは、他者の気持ちを理解できる心を持ち続けること、そしてよく考えて行動することではないでしょうか。
どうか皆さんには、本校での経験で培われた人間力を置かれた環境の中で醸成させ、世界中の多くの人と協働して今後の社会、そして自分自身も幸せにしてもらいたい。心からそう願っています。
最後に一つお願いがあります。この二年余り、皆で校歌を歌う場面がありませんでした。近い将来、私たちが再開した時には、声高らかに校歌を歌う機会があって欲しいと思っています。どうか母校の校歌を大切にして下さい。
結びとなりましたが、保護者の皆様に一言申し上げます。保護者の皆様、改めてお子様のご卒業おめでとうございます。お子様の成長を願って支えていただいた皆様には、さぞかしご苦労も多かったと存じます。また、コロナ禍における教育活動では、多くのご迷惑、ご心配をおかけしてしまいました。にもかかわらず、この三年間、北海高校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに心より感謝を申し上げます。
卒業生の皆さん、そしてご家族の皆様のご健康と益々のご発展を祈念して、以上式辞といたします。
令和四年 三月一日
北海高等学校長 秋山秀司