【学校行事】北海学園特待奨学生の認証式を行いました
2022-04-19お知らせ
本日、校長室において令和4年度の北海学園特待奨学生の認証式が行われました。これは昨年度、成績が最優秀だった3年生と2年生に与えられるもので、1年間の授業料が免除されます。おめでとうございました。
2022-04-19お知らせ
本日、校長室において令和4年度の北海学園特待奨学生の認証式が行われました。これは昨年度、成績が最優秀だった3年生と2年生に与えられるもので、1年間の授業料が免除されます。おめでとうございました。
2022-04-15お知らせ
2022-04-09お知らせ
2022-04-09校長先生から
春うららかな今日のよき日に、北海生となった403名の新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。また、公務御多忙の中、御臨席を賜りましたPTA会長様には、厚く御礼申し上げます。教職員一同この喜びを胸に、よりよい教育活動になるよう三年間精一杯、皆さんをサポートし、皆さんと共に歩んでまいります。
さて、新入生の皆さんは、この二年間、新型コロナウイルス感染症の拡大に振り回されました。思い描いていた生活ができず、不安と闘いながらも、人生の大きな節目となる高校受験に挑み、その局面を乗り越えられたことに敬意を表します。不自由さを感じる中での生活にも、「人に対する感謝」、「協調することの大切さ」、「知恵を絞れば、柔軟に変化に応じられること」など、多くの気づきがあったことと思います。皆さんが感じてきたことは、これから皆さんが人間的に成長していくために、そしてよりよく高校生活を送っていく上での確かな土台になるものです。ぜひともポジティブな気持ちを持って、北海高校での生活をスタートさせて下さい。
北海高校の起源は、1885年(明治18年)に創立された北海英語学校にはじまります。北海英語学校は、現在の北海道大学への進学をめざした中等教育機関でした。当時の授業は、ほぼ全ての教科が英語の原書を使って行われておりました。その教育のあり方は、新しい時代を切り拓いていこうという理念と高い志によるものでした。北海高校の教育の原点は、時代が移り変わっても、広い視野で生きる上での目的を定め、その志を達成するためには努力を惜しまない。そんな気概に満ちた青年を育てることにありました。
人間教育をベースとしながら文武両道の実現をめざしてきた北海高校の教育的伝統は、生徒がそれぞれの個性を認め合い、励ましあいながら切磋琢磨するという校風を生みだし、今日まで脈々と受け継がれて、優れた人材、個性的な人材を社会に多く送り出してきました。
新入生の皆さんも、今日からはじまる北海高校での生活の中で、自分を磨き輝かせることのできる青春の舞台となることを心から願っております。
みなさんが高校生活をスタートさせるにあたり、ぜひとも心得ておいて欲しいことを三点、お話したいと思います。
まず、一つ目は「確かな人間力を備えてほしい」ということです。人間力とは「学問を活用する力」「人との関わりにおいて社会に役立とうとする力」「自分を律する力」のことだと考えます。今日は、グローバル化と科学技術の更なる発展により、様々な情報が世に溢れている時代です。皆さんが心豊かに生活するためにはこういった情報の善悪・真偽を正しく判断し、惑わされることのない確かな倫理観を養っておくことが不可欠です。人間力が高い人は、協調性と思いやりを兼ね備え、自分の信念のもと意欲的に行動し、その姿に共感する人たちから応援される人になることができます。
二つ目は「何事にも挑戦し続ける姿勢を持ってほしい」ということです。将来、自分の人生をどう生きるかを考えることは大変難しいことです。実際、計画通りの人生を歩んでいる人などはほとんどいないといってよいでしょう。だからといって、失敗を恐れて成功しそうなことだけを選んでいくことは、決して賢明なことではありません。皆さんが生きていく世界は「予測不能の時代」だと言われています。荒波を乗り越える力を養うには、強い信念が必要です。挑戦には失敗もありますが、それでもあきらめずに挑戦し続けるには、はっきりとした目的意識で、小さくても具体的な目標を一つ一つ丁寧に実践していくことです。自己理解を深め、なりたい自分を目指してください。
三つ目は「生涯の友を得てほしい」ということです。良き友とは、ともに喜び、ともに悲しみ、ともに人間性を高め合うことのできる真の友人です。いつまでも幼さが残り、安易な考えのもとで生活する者には、このような友人関係は育ちません。社会的な常識を重んじ、時には相手のためを思いあえて苦言を呈する強さを持つことが大切です。北海高校の日常には、クラスで作られる絆はもちろん、生徒会や課外活動など、人間関係を築ける多くの環境があります。その環境を活かす中で信頼を築き、尊重し合える心が育ちます。自分にないもの認め合い、他を思いやる心を忘れず、切磋琢磨していける真の友人を得てください。
北海高校には、建学以来の基本精神を表すものとして「質実剛健」「百折不撓」という言葉があります。ちょうど皆さんから見て左手にその書が掲げられております。「質実剛健」は、うわべを飾ることがなく誠実であり、心身ともに強くたくましいという意味です。「質実」であることは信頼される人間であるための基礎であり、「剛健」であることは自分らしく生きるために不可欠なことです。また「百折不撓」は、何度失敗してもくじけないという意味です。北海生の誇りは失敗しないことではなく、失敗しても挫折しても、それにくじけないことにあります。新入生の皆さんには、自分らしく、よりよく生きていくためにこそ「質実剛健・百折不撓」の精神を、自らの中に根付かせて欲しいと願います。
結びとなりましたが、保護者の皆様には、お子様の教育を本校に託していただき、心よりお礼を申し上げます。ご期待にそえるよう教職員一同、力を尽くして、日々の教育に取り組んでまいります。今日から始まる北海高校での三年間が、新入生の皆さんにとって、人間的成長の新たな出発点となり、人生の確かな土台となることを心から願い、以上式辞といたします。
令和4年4月9日 北海高等学校長 秋山秀司
2022-04-08お知らせ
2022-04-08校長先生から
今日は、皆さんの顔が見える集会形式での始業式となったことを大変嬉しく思っています。校歌も心で感じ取りながら聴くことができました。明日は入学式となっており、403名の新入生を迎えますが全校生徒は1170名となります。3学年揃っての集会となると、まだ様子を見る必要があると判断しています。
新型コロナウイルスの感染状況については、まん延防止重点措置期間が解除されて2週間余りが経過していますが、平均して高止まりの状態のなか増加傾向にあります。BA2なるステルスオミクロン株によって、第7波を懸念する声もありますので、私たちの生活でも、まだまだ気を抜くことはできません。感染予防の徹底とは、新しいことへの取り組みではなく、いかに、これまでやってきた基本的なルールを正しく守れるかということに他なりません。その徹底が、学校の活動を止めずに、皆さんがやりたいことにチャレンジすることが可能になることです。
さて、今年度から本校は、完全週休二日制になります。北海高校は、皆さんの進路の実現、部活動での活躍、国際理解、この3つを重点的に頑張ろうとしている学校です。その特色を活かすために、これまで土曜日も授業を行ってきました。
( 中略 )
話が少し変わりますが、皆さんは「大学入学共通テスト」は知っていますね。多分、皆さんの多くが来年、再来年に受験することになるでしょう。この「共通テスト」は、これまでのセンター試験の流れをくむものですが、大学入試改革の名のもと受験生の思考力や判断力を評価しようと移行した新しい入試で、今回2回目となりました。
今回の試験では、多くの科目で平均点が過去最低となったことでニュースにもなっていました。国公立、私大を問わず、全国ほぼ全ての学校が利用しているものですから、大幅に平均点が下がるということは、志望校決定に悩んだ受験生が多かったと思われます。今回、私は日本史の問題を解いてみたのですが、史料や図表を読み取らせる問題が圧倒的に増えていて難しさを感じました。例えば、日朝貿易に関する史料問題で、そこで出されていた史料が朝鮮のものでしたので、普段は見慣れないものだったと思います。ですが、史料の中に出てくる言葉を、情報として読み取って、自分が持っている知識を使って考えれば、実はちゃんと解答にたどり着ける問題でした。このことから、私が皆さんに伝えたいことは、これからの皆さんの学習に必要なのは、「思考の訓練」だということです。
そもそも、受験勉強はその時が近くなってからやり始めるというものではなりません。また、単に暗記で知識を増やしても、それを使えるかどうかは別問題です。実は、「思考の訓練」は、いつでもどこでもできるものだと私は思っています。部活動でも意識を持って臨めば、相当な訓練になるでしょう。ただし、時間はかかりますね。ですが、よりよく考えることができるようになることは、何も勉強や受験のことばかりではなく、自分への自己理解はもちろん、他者の気持ちへの理解、表からは感じることのできないものへの想像力を伸ばすことができ、皆さんの日常生活を豊かなものにすることができると思います。
皆さんには、仮に、同じものに対しても、一つの方向だけからものを見るのではなく、できるだけ多くの視点からものを観察し、考える訓練を、ぜひ実践して、それを続けてもらいたいと願っています。
( 中略 )
正しく時間をマネジメントする原動力は、将来を見通した高い目標への信念です。
北海生、それぞれが目指すところは違っても、仲間が何かに頑張っている姿に、互いがよい影響を受けて切磋琢磨できる一年になることを期待して、私からの年度初めの話を終わります。